人称を混ぜない
小説には、一人称、二人称、三人称の三つの書き方があります。
これらを同じ場面の中で一緒くたにして書いたらいけませんよーってな話です。
・例 × 春のうららかな午後、ルドルフ(三人称)は道を散歩していました。鼻歌交じりでとても機嫌がよさそうです。 すると、道の向こうから大きなトラねこが歩いてきました。すれ違いざま、僕(一人称)とトラねこの肩がぶつかりました。 「あ、ごめん」 「ごめんじゃねーッ」 謝る僕(一人称)のほっぺたに、トラねこの豪腕が飛び込んできました。ルドルフ(三人称)は吹っ飛び、道の脇に流れるドブ川に落ちてしまいました。
○ 春のうららかな午後、ルドルフは道を散歩していました。鼻歌交じりでとても機嫌がよさそうです。 すると、道の向こうから大きなトラねこが歩いてきました。すれ違いざま、ルドルフとトラねこの肩がぶつかりました。 「あ、ごめん」 「ごめんじゃねーッ」 謝るルドルフのほっぺたに、トラねこの豪腕が飛び込んできました。ルドルフは吹っ飛び、道の脇に流れるドブ川に落ちてしまいました。
「ルドルフ」だったり「僕」だったりすると、非常に混乱しますね。素直にやめておきましょう。 ただし、場面転換した場合は、やってもかまわないと、私は思います(それでもあまり好まれません)。 |