因果関係のない展開

 物事には原因と結果があります。
 世の中にはときにまったく意味のわからない出来事が起こりますが、小説の世界に無意味な出来事は禁物です。いえ、少しならあってもかまいませんが、物語の中で比重の大きな部分に、それまでの流れに関係のないものが混ざっていると、「何だこれは」という話になります。
 また、意味深に登場させたものが、その後の展開に全く関係してこないと、肩透かしとしか言いようのない気分になります。

 

 Aという出来事があった→それによってBという出来事が起こった→BによってCが引き起こされた

 

 展開は数珠つながりに連鎖していることが重要です。これが途切れていると、「どうしてこうなった」となってしまいます。

 


 ルドが道を歩いていた→道の途中でトラに出会った→トラに肩をぶつけたために殴られた→殴られたから溝に落ちた

×
 ルドが道を歩いていた→道の途中でトラに出会った→ルドルフは目に付いたラーメン屋に入った→腹が減ったので大盛りを食べた

 

 トラは何だったんだよ!?

 

 って思いませんか?

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