・例 △ 「なぜなら僕は、天才だからね」 とメガネトラは言った。
◎ 「なぜなら僕は、天才だからね」 メガネトラは不敵に笑った。
下のほうが、何だか格好いい感じがしません!? ……しません? でも、上の文章では、メガネトラがどんな表情かわかりませんが、下の文章では、不敵に笑っていることがわかります。ムカつき度が八割増しです。 また、台詞があれば、「言った」と書かなくてもわかります。わかることはわざわざ書くべきではありません。 下の文章では、短い中でより多くの情報を伝えることができています。 いらない文章を省く、文章を具体的にするという観点からも、「言った」「思った」などの表現は避けましょう。
とはいえ、あんまり、どこを見ても凝り過ぎた文章ではごてごてしてしまいます。変化を付けるという意味で、たまには使うのもよいと思います。 基本的に、絶対にやってはいけない表現と言うものはありませんので、「陳腐になるかも」ということだけ念頭において、あとは自由にのびのび書けばいいと思います。
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