・・・・は……に

――(ダッシュ)も同様です。

 漫画だろーが小説だろーが、沈黙を表すときに「・・・」を使いますね。

 小説の場合、この「・・・」は「…」と変換します(三点リーダーといいます)。さらに、三点リーダーは、二つセットで使います。

・例

「ル、ルド、足の骨が折れて動けない・・・助けてくれ!」

 ルドルフは、落とし穴の中でもがくトラに向かって土を投げつけ始めました。

「やいトラ、よくも今まで僕に好き勝手してくれたな。今度は僕が君に好き勝手する番だ!」

「やめろ、ルド、悪かった! 助けてくれ・・ウグッ」

「えいっ」

 ドサッ。

「く・・・・苦しい・・・・・

「えいっ」

 ドサッ。

・・・・・・・・・・・・・

 ついにトラは何もしゃべらなくなりました。

 

「ル、ルド、足の骨が折れて動けない……助けてくれ!」

 ルドルフは、落とし穴の中でもがくトラに向かって土を投げつけ始めました。

「やいトラ、よくも今まで僕に好き勝手してくれたな。今度は僕が君に好き勝手する番だ!」

 ドサッ。

「やめろ、ルド、悪かった! 助けてくれ……ウグッ」

「えいっ」

 ドサッ。

「く……苦しい……

「えいっ」

 ドサッ。

…………

 ついにトラは何もしゃべらなくなりました。

 

 これに関しては、たぶん見栄えの問題なんじゃないでしょうか(たぶんって)。あるいは、出版するときに都合がよいとか。

 でもねぇ、個人的にはべつにどーでもいいんじゃない? と思わなくもないです。

 三点リーダーが統一されていなかったら、小説の内容が悪くなるのかと。内容変わんねーじゃん、と(笑)。

 小説を読むのは素人さんが大半かと思いますが、彼らが「三点リーダーが統一されていない、フゥ、これだからビギナーは」とか、そんなこと考えながら読みはせんでしょうと(笑)。

 私はもはや三点リーダーを二つセットで使わなければ満足出来ない体になってしまいましたが、ふと、何でこんなにこだわるんだ? と疑問に思う瞬間があります。

「・・・・」と「・・・・・・・」では、沈黙に込められた意味が違うかもしれないのに。

 実際、オフラインで漫画を描くときは、「・・・・」の数は全部バラバラです。ウェブの場合はついつい三点リーダーにやりがちなんですが(汗)。

「・・・」と「・・・・・・・・」では沈黙の長さが違ったりと、意図して分けています。

 だから小説でも、そのようなことができてもいいのになーとちょっとだけ思います。

 まあ、実際問題として、「三点リーダー二つセット」一派が物書き界において圧倒的権力を誇示しているのが現状ですので、右に倣えが無難かと思います。 

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