長文は区切る

 春の暖かい朝、我が家の玄関口で縞猫のアオシが、家の外に出してもらうために、重たい玄関扉を一生懸命に引っかいたので、私が面倒くさいと思いつつ仕方がないので階段の一段目に下ろしていた重たい腰を持ち上げて、サンダルをはきそのメッキのハゲかかったドアノブを捻ったところ、アオシは外に勢いよく飛び出し、外からは面食らったような顔をしたミミがおずおずと家の中に入り込み、それを見届けた私は満足して再び扉を閉めたのである。


 

 春の暖かい朝、我が家の玄関口で縞猫のアオシが、家の外に出してもらうために重たい玄関扉を一生懸命に引っかいた。私は面倒くさいと思いつつ仕方がないので階段の一段目に下ろしていた重たい腰を持ち上げた。サンダルをはきそのメッキのハゲかかったドアノブを捻ったところ、アオシは勢いよく外に飛び出した。外からは面食らったような顔をしたミミがおずおずと家の中に入り込んだ。それを見届けた私は満足して再び扉を閉めたのである。

 

 文章を接木のように次々とつなげて書いていくと、読みにくいばかりでなく最初と最後で意味がねじれてわけのわからないものになったりします。
 三つ以上の動作が重なるようなら、二文に分けたほうがよいでしょう。
 
 ただ、文章は「読みやすければ正義」です。するする読める文章なら、長くなっても全然無問題です。
 個人的には、一文が長かろうが視点移動していようが時点移動していようが、読みやすくて面白い小説なら何やってもいいと思います。
 女の子は可愛ければ正義。小説は面白ければ正義です。

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